中部タイにおける作付体系の変遷について
【要旨】 タイ中部、サラブリ県パタナニコム郡およびロッブリ県プラプッタバト郡にまたがる畑作地帯は、1940年代に政府の開発プロジェクトによってタイで初めて大規模な畑地開発が行われた地域であり、現在も高い生産性を維持している。 本調査は、不安定な自然環境下にある熱帯の畑作で、この地域の農民がどのように作付作物を選択し、高収量を保っているかについて、2004年〜2006年にかけて行われた先行調査との比較及びデータを蓄積することを目的に行った。土地利用、主として作付方式に基づいて考察するため、、車からの目視による土地利用の同定およびインタビュー調査を行った。