CPPUとGA3の混合処理が‘アーウイン’マンゴー(Mangifera indica L.)の果実肥大成長、特に果長、果幅、果厚それぞれに及ぼす影響

マンゴーの果実形状は同じ核果類であるモモなどとは異なり、果幅に比べて果厚が薄く、またこの比率も個体差が大きいのが特徴である。一方、マンゴーの果実成長には、いくつかの成長制御物質と関連しており、特に内生の種のオーキシン及びジベレリン、サイトカイニンが関連していると推定されている。外部からのジベレリンとフェニルウレア系化合物CPPUの混合処理が、‘アーウイン’の果実肥大に影響したとする実験があるが、果長、果幅、果厚のいずれに対して影響が大きかったまでは報告されていない。

そこで本研究では、まず‘アーウイン’の果実重に関する果長・果幅・果厚の関係を明らかにし、ついで、ジベレリンとフェニルウレア系化合物CPPUの混合処理が、果長・果幅・果厚のいずれに対して大きく影響して、果実肥大(果実重増加)をもたらしているかを調査したので報告したい。